「自分や家族ががんになってしまったが、退院まで何日かかるか不安…」
「がん保険を考えるときに、何日ぐらい入院すると思えばいいんだろう…」
保険のCMなどでその名を聞かない日はない「がん」。
上記のような悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本エントリでは、現役の経営コンサルである筆者が最新データを調査することで、
最新データでの統計的な入院期間がどれだけかを読みとき、
さらに2030年までの将来どうなるかを予測しました。
ぜひ記事をお読みいただき、将来設計やがん保険を考える一助にしてください!
それでは、順に解説していきます。
さっそく結論としては、
がんの入院期間はどれくらい?

早速結論からお伝えすると以下の通りです。
2021年現在の最新データで平均17.1日。
さらに将来は、2021年現在で平均14.0日、
2030年で平均8.5日と予測できる。
…どうですか?思ったより短くないですか?
急になんで2030年とか言い出すんだ?という方もいらっしゃると思いますが、
入院日数をいま気にしているあなたは2021年以降に入院する
ということもすごく大事なので、ぜひ頭にとどめておいてください。
それでは、なぜこのような数字になると言えるのか、順に見ていきましょう!
最新データではどうなっているのか?


まずは足元。手に入る最新のデータを見てみましょう!
使用する資料「患者調査」の概要
今回は、厚生労働省が調査・公表している「患者調査(2017年版)」を使います。
これは最新の2017年版でいうと、2017年9月1日~同9月30日の間に退院した方に調査を行い、
どんな病気の人が何日かかって退院したのか、ということをまとめた資料です。
全国の6,000以上の医療機関、入退院合わせて300万人以上の方を対象にした大規模調査であり、
間違いなく信頼に足りる資料ですのでこちらを使用していきます!
最新の入院日数データの確認
さっそくがん(悪性新生物)の項目を見てみると、入院日数は平均17.1日とわかります。
(出典|厚生労働省. 2020. 「患者調査 3退院患者の平均在院日数等 (2)傷病分類別」)
加えていうと、これは全ての年齢の方を対象にした平均値です。
子育てやローン返済で大事な35~65歳では、入院日数は平均13.0日になります。
不調を訴えて入院して、がんと宣告されて、手術をしても2週間程度で退院できるのです。
思ったよりも短いな、という印象ではありませんか?
2021年以降の入院日数を予測するとどうなるか?


2017年のデータはわかりましたが、
2020年以降の予測を出すことで、さらに使える情報にします!
分かりやすくまとめますので少々お付き合いください。
前提|将来の予測をする意味
これで2017年の入院日数がわかったわけですが、これ自体にはあまり意味はありません。
なぜなら
そこで、過去にさかのぼってデータを調べることで、
過去にどのような変化をしたかを知り、2021年以降の予測を行っていきます!
準備|過去のデータを集約
患者調査は3年ごとに行われ結果が公表されているので、簡単に過去のデータが手に入ります。
早速、過去にさかのぼってデータを集めると、以下のような結果になります。

ものすごい勢いで入院日数が短くなっています!
20年ほどで、半分どころか3分の1に近づいていますね。
こうしてみると、薄々ですが2021年以降も少しずつ入院日数が短くなるのでは、
ということが予想できますね。さっそく見ていきましょう!
予測|2021年以降の入院日数はどうなるか?
先ほどの過去データから、2030年ぐらいまで予測を立ててみましょう。
グラフにすると以下の通りです。

2020年には14.0日、2030年には8.5日になる
という結果になりました。
まとめ|がんの入院日数は平均で2週間以内!
今回は、入院日数はどれくらいかかるか?ということを、
三大疾病のひとつであるがんに着目して過去実績を調査・将来を予測してみました。
結論を振り返りますと、
最新データ(2017年時点)で平均17.1日。
さらに将来は、2020年時点で平均14.0日、
2030年で平均8.5日と予測できる。
となります。
また、今回大事な考え方として、
入院日数をいま気にしているあなたは2021年以降に入院する
ということをお伝えしました。こちらもぜひ頭に入れておいてくださいね!
以上、皆さんが考えるときのインプットとして、今回も有益であれば幸いです。
ではまたー!